いろいろなんでも


by ikeday1
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日本封印

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ネタバレを含んでいますので、未だ読んでいない方はご承知の上、本稿をお読みください。

杉山隆男氏の「日本封印」を読んだ。すごい小説だ。彼は、自衛官を主人公にしたノンフィクションである「兵士を見よ」や「兵士に聞け」の著者でもあり、これらの本では自衛官の任務の厳しさや、社会に認められないじれったさを克明に描いている。そういう著者が書いた、国際紛争フィクションであり、実に楽しく読まさせてもらった。その中には情報畑で活躍する駐在武官や、戦闘機のパイロットが登場し、自衛官に対する様々なインタビューがいかされた内容となっている。

物語の中心は、中国が米国に対して「沖縄を返せ」と脅迫し、日米の安保体制に中国を含ませようとする野望を描いている。米政権中枢にいる中国系の高官や、日本の外務大臣、野党の党首、琉球国王の末裔、ロシアGRUのエージェントなど様々な人物が活躍し、物語を構成している。しかし、この小説が圧巻なのはこういうことが本当に起きそうな現実感だろう。中国はアジアの盟主となる事が国家の目標であろうし、そのために共産国家体制を維持し、目の上のたんこぶである我が国を屈服させるためにも世論を気にしなくてもすむ方針を貫いている。更に、米国は中国に好きなことをさせないために沖縄を維持しており、その確保のためなら我が国との外交関係を完全に見直し、我が国を完全にコントロールする体制が必要であると認識すれば、その実行に躊躇しそうにない。すなわち、この小説は現在の極東地域における国際状況を実に見事に再現しているのだ。

この本を読んでいる間に中国潜水艦の侵犯事件が発生し、あろう事か、中国の駐日大使が「日本は本事件を冷静に考えるべきである」などというふざけたコメントを残している。正に、中国は我が国の宗主国であると認識しているわけだ。この小説では外交戦において、我が国はやられっぱなしで、唯一、米国と中国の戦闘機を自衛隊の戦闘機が撃墜するところだけが我が国のポイントである。小説はこの外交戦がどのように決着するかを描いておらず、中途半端で終わっているために、小説の内容後に何が起きるかは読者にまかされているが、どうやら、楽観的な結末にはなりそうにない。そうならないためにも、我が国は外交巧者になる必要があり、早いとこ、憲法を改正すべきであると考えている。

我が国の国民にお願いしたい事は、国際社会の現実と厳しさを実感し、現在の憲法が非現実的な理想のみを唱えている事を認識してほしいとうことだ。世界中には自らの命よりも宗教上の戒律を大切に思う人や、異教徒は死んでも当然であると考えている人たちが大勢いて、テロを武器として人類の文明に挑戦している。こういった人々こそが我々と共存できない要素であるにも関わらず、こういった人々を平気で持ち上げる馬鹿どもがマスコミには大勢存在する。何とかならないものなのか。。。。
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by ikeday1 | 2004-11-18 20:30 |