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by ikeday1
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防衛出動発令!!

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防衛庁長官が「ミサイル防衛を全うするためにも、防衛出動の発動は閣議を待ってられない。ミサイルが発射されたら閣議抜きで防衛出動を発動する方向で自衛隊法を改正すべき。」との発言をしたと報道されている。至極真っ当な意見だ。他国が発射したミサイルを撃墜する方法が防衛出動だけであるならば、その発動に必要な閣議での決定など待っている暇はない。閣議抜きでの防衛出動が必要となる。しかし、もし、発射されたミサイルを他の方法で撃墜できるのならば、防衛出動は必要ない。その一例としては、ミサイルを撃墜できるだけの権限を平時から常に自衛隊に与えておくやり方だ。防衛出動はあらゆる手段を使って防衛行動ができる権限を自衛隊に与えるものであり、飛来するミサイルのみでなく、飛来する飛行機や、領海に入ってくる船など何でも攻撃する事ができる権限である。ミサイルを撃墜する事のみの権限が必要であるのならば、閣議決定なしでの防衛出動発動は、ちと、早急すぎるかもしれない。

マスコミがこの議論で問題としたいのは、「シビリアンコントロール逸脱」の問題であろう。シビリアンコントロールとは国会が自衛隊の行動を制御するという事であり、「国会が防衛出動発令の権限をミサイル発射とともに自衛隊に与える」ことはまさしくシビリアンコントロールの判断である。すなわち、閣議を経ない防衛出動発動はシビリアンコントロールを逸脱していないのである。

また、「発射されたミサイルが我が国を狙っているか否かが不明確な段階での撃墜は集団的自衛権を行使する事になるのではないか」との議論もあるが、これもナンセンス。狙っているかわからないなら、我が国を狙ったものとして撃墜すれば良いだけで、まさしく我が国固有の個別的自衛権の行使となるわけである。

今議論されている新しい防衛大綱では、ミサイル防御のために高額な防衛費を充てる事が決定されそうだ。しかし、装備や組織を整備しても、法制度が不備であるために、ミサイル防衛はうまく行きそうにない。防衛庁長官が提議したこの問題を、大いに議論して、効果のあるミサイル防衛を確立する必要がある。
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by ikeday1 | 2004-11-22 21:02 | 危機管理