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いろいろなんでも


by ikeday1
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経済制裁しようよ!

日朝の実務者協議が終了して、外務省はまたまた、嘘八百な情報を持ち帰ってきた。世論や政府からは「もはや経済制裁に踏み切るべきだ」との意見も多く聞かれているところだが、それに反して、「経済制裁をしたら北朝鮮の態度が硬化して、これ以上の拉致関連情報が得られる見込みもなく、解決の糸口がたたれる。経済制裁は拉致問題解決を遅らせる事になり、戦略的に間違っている」というマスコミの意見もある。

ちょっと考えてほしい。北の金王朝が行ったこの国際的な犯罪行為は、北が金王朝である限り解決しない。つまり、何が出ても金王朝が実施してきた犯罪に対して金正日が最終責任を負う事になるからだ。これには、金王朝として耐えられないだろう。日朝首脳会談では「出世主義の跳ねっ返りが実施した犯罪だ」と言い訳し、小泉首相も金正日の責任を追及しなかったようだが、この犯罪行為の存在を金親子が知らなかったわけはなく、我が国がこれだけ騒いでいる間、北朝鮮が必死に拉致自体の存在を否定していたという国家判断は,金親子の指示によるものである事は明白である。こんな内容が明るみに出れば、なんとか維持しようと必死になっている金王朝の正当性が国際的に否定され、北朝鮮はますます立場をなくして行く事になるのである。すなわち、拉致問題を解決することは、金王朝を倒す事に直結するのである。
経済制裁しようよ!_b0050317_943142.jpg
つまり、拉致問題を是が非にでも解決したいのならば、金王朝を倒す以外にない。その方法として、軍事的に行動できない以上、我が国が有する唯一の手段が経済制裁なのである。我が国からは、多額の円が北朝鮮に渡っていると考えられており、これが北朝鮮の貴重な外貨獲得手段となっている。それをストップする。金王朝にとってみればただでさえ倒れそうな経済状況が一層悪化する事になり,国内での統治求心力が減少するきっかけとなる。更に、我が国がこのような強行策をとったとなれば、同盟国の米国も何らかのアクションを起こさざるを得なくなり、ますます、金王朝が危うくなる事は明白である。

金王朝さえ倒してしまえば、戦後の我が国の例を見ても,手のひらを返したように金王朝に対する反動が激しく起こる事になり(もし起きなければ、起こすような工作をしよう!)、北朝鮮を一気に民主化する事すら可能である。こうなれば、様々な情報を入手できる事となり、拉致問題も解決する。これが、経済制裁を求める意見の戦略である。残念ながら、短いスパンで可能なオプションではないため、被害者の家族達にはつらい期間が続くのだろうが、この方法こそが最短の解決であるような気がするのは私だけだろうか。

吉田茂首相は我が国を国際社会に戻し、鳩山一郎はソ連との国交を樹立、田中角栄は中国と国交を開く業績をあげている。小泉首相はこれらの歴史的先人達と肩を並べたいと考えているように思う。すなわち、北朝鮮との国交正常化である。経済制裁を行えば、首相在任期間中の国交正常化は不可能となり、彼のこれまでの努力は、彼の後継者にゆだねる事になろう。小泉首相が経済制裁に消極的なのは、ここら辺に原因があるように思えてならない。
by ikeday1 | 2004-11-27 09:43 | 危機管理