The Incredibles
2005年 01月 30日
ネタバレを含んでいますので、これから観る予定の方はご遠慮ください。
The Incrediblesを観た。いやぁ、面白かった!邦題はMr.インクレディブルだ。Mr.インクレディブルはこの家族のお父さんであり、主人公でもあるためこういった邦題にしたのだろうが、これでは物語の本質を見失っている。原題はインクレディブル一家という意味であり、この方がずっと優れたタイトルだ。なぜなら、この映画はお父さんの活躍だけでなく、まさにこの一家の活躍を描いているからだ。米国では収益No.1だったという事だが、納得できる。
ストーリーは、スーパーヒーローが活躍するたびに建物などを壊してしまうため、裁判にかけられ、活躍を禁止されてしまう。何とも、アメリカだ。そのため、普通の人として生活をするのだが、これが実に痛ましい。女性のスーパーヒーローと結婚したために子供達もスーパーで、いわゆるスーパー一家だ。しかし、学校ではその能力がばれないようにこそこそしなければらなず、ひねくれた性格になってしまったりする。で、すっごい悪者が出てきて、一家総出でやっつけ、活躍が認められ、再びスーパーヒーローの生き方に戻り、家族にも笑顔が戻るという、いかにもアメリカなものだ。
しかし、これが実にあったかい。日本もアニメーションの世界では全世界的な人気を博しており、特に宮崎アニメは自然と人間のせめぎ合いを描くものが世界中に受けているようだが、ラピュタ、ナウシカを頂点として、小難しいレトリックに終始一貫するようなものになってしまっているような気がする。反面、アメリカ製のアニメは単純明快であり、勧善懲悪にもうひと味、家族の団結なんかを付け加えて、優れたストーリーとしている。このようなアメリカ製アニメーション多数が出てくると、日本の牙城も崩されてしまう気がする。
by ikeday1
| 2005-01-30 16:15