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いろいろなんでも


by ikeday1
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6カ国協議難航

6カ国協議難航_b0050317_14411932.jpg6カ国協議が難航しているようだ。そもそも北朝鮮に核技術を廃棄させようとする目的で始まった会議だが、これまでの経緯として、北の核廃棄を目的に行ったKEDOの裏で、着々と核兵器を作り続けていた北朝鮮に対し、基本的な不信感が存在する中での会議である。中国や韓国はこのような経緯は忘れてしまったようで、必死に北朝鮮の肩を持とうとしている訳で、日本/アメリカVS北朝鮮/中国/韓国/ロシアと行った構図がますます鮮明になっているようだ。日本や米国は、「これまでさんざん嘘をついてきている北朝鮮には、まず核技術を廃棄させ、その検証が終わってから援助をする」というスタンスであり、韓国や中国はまず援助ありきの北朝鮮を擁護している。これでは会議はまとまらない。共同宣言をまとめてお茶を濁そうとしているようだが、この両者の意見がまとまらない限り6カ国協議に意味はないだろう。いよいよ北朝鮮の核問題は国連安保理の議題となる可能性が大きくなっていると感じる。この議題が安保理に上るときには我が国は常任理事国として、その席に座り、北朝鮮がこれまで行ってきた嘘つき外交を徹底的に非難し、その立場を擁護してきた中国に再考を促す立場になっていたいものである。その時、北朝鮮を擁護する韓国は残念ながら安保理の議席はなく、黙って見ているしかないのである。。

6カ国協議が難航している今、気になる報道が我が国でなされている。「拉致を持ち出すからうまく行かないのだ」という論調だ。この考え方はよくわかる。なんせ、中国/韓国大好きなマスコミは、我が国の世論が、拉致により北朝鮮に対して非常に厳しくなり、同時にそれを擁護する中国/韓国に対しても厳しいものになっていることに、歯ぎしりをして悔しがっている。この動きはブログ世論で、「我が国のマスコミはおかしいのではないか」という疑問につながってきており、マスコミの存在意義にも関わってくる体を成してきている。そんな中で、「拉致を持ち出すべきではない」との中国や韓国の意を受け、「6カ国協議がうまく行かないのは拉致問題のせい」だと言うのはマスコミの利益に合致しているのだ。そもそも北朝鮮が我が国とだけ個別協議をしないのは、「やましいことがあり、自国が非難されるだけの会談などやりたくない」ためであるし、もともと6カ国で協議をしようとする場で、個別会議が持たれないことに我が国の協議における立場が弱いとか孤立しているとかの議論を出すことがおかしいだろ?また、米国と我が国以外の国と北朝鮮が個別協議で何を話すというのか?「かばってくれよぉ!」とかお願いしているのだろうか?

北朝鮮がまともな国ではなく、その外交折衝にも大きな制限がある中で、我が国としては拉致問題を解決することが北朝鮮との大きな政治課題となっており、数少ない対話の機会である今回の協議の場で拉致問題を取り上げることは当然なのである。我が国は核放棄だけでは北朝鮮に経済援助ができない。拉致問題を解決しない援助は世論に反している。不安定になりつつある現政権が拉致問題の解決なしに、もしくは進展なしに北朝鮮に援助を行おうものなら、政権がつぶれる恐れは往々にして大きい。安易にマスコミにのせられて、「拉致問題を6カ国協議に持ち出すな」との議論には賛成できない。
by ikeday1 | 2005-07-30 14:42 | 日頃の思い