いろいろなんでも


by ikeday1
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

診療報酬引き下げ(3)

診療報酬引き下げを打ち出した財政制度等審議会(財務省諮問機関)のネタをもとに医療関係のブロガにトラックバックを送って意見を求めたり、ウエッブで関連情報を調べてみたりした。しかしながら、この問題は私自身が門外漢でもあり、状況の掌握が難しく、なかなか、結論がでないのが正直なところだ。私の記事にコメントを送って下さった方は、研修医うさこさんblog clinicafeさんナースマンさんの御三方である。こんな弱小ブログへのご意見、本当に有り難うございました。皆さんのご意見は本当に参考になリました。そんなご意見をベースに私の考え方をまとめてみたい。

診療報酬引き下げに関してのキーワードは
  • 医療の質の低下
  • 個人病院と地方自治体の地方病院の収入格差
  • 医師の給与水準
なのではないかと考えた。

私にコメントをくださった御三方の意見に共通しているものは、「診療報酬を削減すると医療の質が落ちる」という事だ。こういう意見には本当に説得力がある。いわば、「診療報酬を落とせば、これまで助かっていた命が助からなくなるんですよ」という事であり、医療に関係するのが患者としての立場でしかない一般の人たち(勿論私もそうです)にとってみれば、生き死にの問題でもある。しかし、診療報酬の減額が直接医療の質の低下を招くのだろうか?多分、診療報酬引き下げの問題はここに大きな問題が集約しているようである。すなわち、医療の質を下げる事なく診療報酬を下げる事ができれば、答えが見いだせるような気がする。

実は昨年度も診療報酬の引き下げは行われている。これは医師の技術料などの報酬本体は据え置いて、薬の価格を引き下げる方法をとった。その結果、開業医は1ヶ月に228万円もの黒字となり、国公立の地方病院は233万円の赤字になったそうだ。だったら開業医の報酬を減らすような診療報酬の見直しをすれば良い。と、誰だって思う。あちこちの医療関係者のブログを見ると、開業医(個人病院)では外来診療と投薬のみの治療を行っており、ちょっとでも重篤な患者がいると近くの大病院(自治体がやっている病院ですよね。。○○県立病院、○○国立病院)に紹介状を書いて、患者を送ってしまう。まぁ、いわゆる丸投げです。これだったら医者は楽だよね。仮に見立てを間違って、簡単な病気を重く見て大病院に送ってしまっても、最初に個人病院に来たときに診察したことで診療報酬の幾ばくかは手に入る。それにこれならば、最新の医療知識も技術もいらない。送られて来た重篤な患者を最新の医療技術で救うのは地方病院という事になる。つまり、地方病院につとめている医師は仕事の合間を縫って、最新の技術を手に入れるために、学会に出なければならないだろうし、自分で勉強もしなければならない。どうやら、ここら辺に開業医と地方病院の収入格差が出ているようである。そうすると少なくともこういう開業医の診療報酬を下げる事は医療報酬減額の方策として、一定のベクトルを持っているようだ。でも、こういうやり方で常に問題になるのは、「そんな人ばかりではない」症候群なんだよね。きっとまじめにやっている人だっている。それに、離島なんかで、一軒しかない診療所なんかも個人病院なんだろうから、こんな事をされたら、離島に病院はなくなってしまいそうだ。

医者の給与水準だが、うさこさんの話では、時給300円との事。これはいくら何でもひどすぎるだろう。うさこさんは研修医なので、いわゆるお礼奉公。それでいやだったらほか行ってくれ!なんてもんだが、研修医である以上、学生のような待遇なのだろう。それにしても人を馬鹿にしているような気がする。医者の世界では当たり前なのか?さて、研修医でなく、普通のお医者さんはどうなのだろう。勿論、儲かっている人が、儲かっているとは絶対に言わないだろうから、「医者の報酬は本当は惨めなものだ」という意見には、我々庶民とは違うレベルのはなしをしているのだと考えざるを得ない。厚生労働省の調査によると、医師の給与.1人当たりの平均月収(税込み)は、病院長が同4.4%増の約196万円、勤務医が同5.2%増の約96万3000円、看護師は同0.3%減の約34万6000円だった。」そうだ。おいおい。。増額してるじゃん。看護士さんはかわいそうだ。ある意見では、「手術に成功して数十万円、ミスがあったら1億円ではやりきれない」と言うのもあった。最近では医療ミスが大々的に報道され、ミスをしないような努力が大いになされているようだ。当然、それには経費がかかり、診療報酬の何%かが当てられる事になる。でも、ある仕事をしている以上はミスをしないように努力する事が最低条件だろうし、1ヶ月の給与が100万近いのであれば、自らの給与を割いてもそういう努力につぎ込むのが当たり前なのではないだろうか?特に、病院長なんてのは個人事業経営者なんだろうから、「君の給料はこれだけ、事業に必要な経費はこれだけ、あとは全部もらうからね」スタイルの経営だろう?そんな中で、看護士の給料は下げているわけだ。

研修医のうさこさんはこんなコメントをくださった。「医療費の半分は高齢者や末期患者が半分を占めており、そういった人たちは5年以内に死亡してしまうのが通例」というのだ。この数字に関してはウエッブを調べても元が取れなかったが、そうであるならば、高齢者や末期患者に掛ける診療報酬を半分にするだけで、医療の質を落とす事なく1/4もの診療報酬の減額が可能だ。つまり、保険診療を可能とする範囲を限定するのだ。これは、「金持ちだけが長生きできる」という政策である。これってすごい話だよね。今後少子高齢化が進んで、年寄り達の医療費を今のように税金で確保してゆくのならば、我が国は確実に破綻する。最も、働き手の若者は我が国から脱出しようとするだろうな。我が国が生き残るために「金持ちだけが。。」政策を行うのか?どんな政治家がこんな事を打ち出せるだろう??医療関係者は全ての人たちにあらゆる知能を結集して治療をするために頑張っている。これをないがしろにする政策とは、成り立つのだろうか??

うだうだと書いて来たが、この問題は難しい!2〜3日勉強しただけではまともに結論なんかでない事がヨックわかった。でも、医療の質を落とす事なく診療報酬を引き下げるためには、医者の給与を下げる事と、開業医の報酬を下げる事が狙いめのような気がした。最もそれによってどれくらいの引き下げができるのかは皆目分からないが。。。。もっと、勉強したいと思う。
[PR]
by ikeday1 | 2005-11-11 23:44 | 日頃の思い