いろいろなんでも


by ikeday1
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常任理事国入りと分担金

アナン事務総長は「国連分担金と安保理の理事国とはリンクしない」との見解を示したそうだ。それっておかしいだろ?国連も一つの機関であるならば、その運営や経営には金がいる。その金を多額に払っているものに対してなんの考慮もしないのはどういうわけだろう。たしかに国家というものは個人や法人から徴税をする。そのかわり、福祉を与える。法律的に、我が国においては納税額の上下を基準として、国民や法人に与える国家の福祉に優劣はない。国家の中で、その存在感を大きくする背景は納税額ではなく、個人であれば能力であったり、法人であれば社会的な重要性からなっているわけである。そのかわり、国家は法律に違反した個人を収監したり、法人を罰する警察権を有している。

では国連とは一体なんなのか?明らかに国内にある個人や法人と同じような概念で、国連に加盟している国家というものを制御する機能などはない。国連安全保障理事会では国連憲章に違反した国家を罰するために武力行使を含めた行動を認める権限があるが、歴史的に罰せられる国となったのは北朝鮮とイラクくらいなもので、世界中で散々紛争やら戦争などが起こっていても、「どちらが悪い、どちらを罰すべきだ」との判断を決議する事は実質的に不可能であると言っても過言ではない。すなわち、国連は国家をたばねる警察権を有する国家としての意義などないのである。更に安全保障理事会で、国連憲章に違反した国を罰する事を決議するためには拒否権を有する5カ国全ての合意が必要であり、これらの常任理事国は国連から罰せられる事はあり得ない。何をやっても国連の敵になる事はないのである。もっと言えば、これらの国は常任理事国から決して外れる事はない。なぜなら、常任理事国を外す事ができる安保理では常任理事国全てが合意しなければそんな決議はできず、圧倒的な権力を有する常任理事国から外れるといった国際的な地位の低下に合意する国などないからである。つまり、国連と国連加盟国の関係を国家と国民/法人との関係と同一に扱うたとえ話は成り立たないばかりでなく、自らの論理を正当であると誘導する頭の悪い者達の詭弁でしかないと考えている。

国連が国家群の国家でない上に、安保理常任理事国という決して罰する事ができない国家を有している以上、国連の中で特別な地位を有する安保理常任理事国を増減するための基準は、いかに国連の活動に貢献しているかにかかってくるだろう。金である。まさしく、国連分担金の割合なのである。つまり、国連が存続していく以上、国連に支払う金の大小がその国が国連で占める地位を上下させるようにする事こそ、国連が真っ当な国際機関と判断させる唯一の道である。

アメリカは国連改革を反映させない2006年の予算案を承認できないとしている。そして、そんな改革案はどこにもない。我が国も「我が国を安保常任理事国にしないような予算案は承認しない、更に、払う気もない」と明言すべきである。社民党がやりたがる牛歩戦術のようなみっともないまねはしたくないが、どうどうと「払う気はない!」と宣言して欲しいものである。

ところで、我が国には国連の事務総長に立候補するような人物はいないのかぁ?
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by ikeday1 | 2005-12-03 20:24 | 危機管理