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いろいろなんでも


by ikeday1
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親台湾への道

台湾が我が国との関係強化に乗り出した。素直に歓迎したい。台湾は一時、我が国の尖閣諸島近辺に軍艦を派遣し、私は「さらば台湾!」という記事を書いて、台湾から身を遠ざけるような意志を示したが、一つの事象で一国を離反するのは大人気ないので、考えを改める事にした。

そもそも、親日への姿勢を表明した台湾の文書は、与党であり共産中国からの独立を目指す民主進歩党が作成したものだが、先の統一地方選挙で負けた事から、共産中国との関係を重視する野党国民党を牽制する意味が強いに違いない。野党が親中ならば、その中国と距離感を深めている我が国に接近しようとする狙いだろう。台湾には戦前から在住している「本省人」と大陸で抗日戦争を戦った「外省人」に大きく分かれるが、基本的に本省人は親日、外省人は反日である。

台湾は戦前、我が国の一部であり、我が国は半世紀にも渡り台湾総督をおいて、その経営に当たった。三権はもとより軍事に至るまでその権限は大きく、実質的に台湾という国は存在しなかった。しかし、その時代を台湾で過ごした人たちはなぜか親日である。同様な時代を経た韓国朝鮮とは大違いだ。我が国は半世紀に渡り、台湾に教育を与え、医療を与え、福祉を与えてきた結果であると思う。我が国の台湾経営は間違っていなかったと感じるものである。旧軍には台湾出身の将校/兵士達も多く存在し、むしろ本土出身の軍人達よりも頑張っていたという事実もある。

我が国としては台湾に対して表面的には国交が断絶されている状態かもしれないが、関係を重視する政策を打ち出すべきである。台湾を共産化してはならない。例えば、WHOへの参加や、その他の国際機関への参加を後押しすべきであろう。

奇しくも、中国の弾道ミサイルをその主たる脅威とするミサイル防衛の開発を日米で分担して行う事が決定された。これは中台有事の際に台湾を守るために使っても一向に構わない。ミサイルが発射された瞬間はそのミサイルが我が国に飛んでくるのか、台湾に飛んでゆくのかわからないからだ。更に、我が国の国民が台湾を併合しようとする中国にたいして「親しみを感じない」人は63.4%にものぼり、我が国としても、台湾を応援するための環境は整いつつある。外務省に御願いしたい。ここは是非、親台湾の政策を進めて欲しい。言明する必要はない。実質的に応援すれば良いだけだ。
by ikeday1 | 2005-12-25 10:00 | 日頃の思い