いろいろなんでも


by ikeday1
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外交

「外交」ってのは厳しいもんだとつくづく感じる。アラファト議長が死んで、その背景やら経歴などがマスメディアに紹介されているが、議長がイスラエルとの闘争の中に身を投じていた事もあり、アラブとイスラエルの紛争の根源についても,改めて紹介されている。いずれのメディアも「イギリスの二枚舌ならぬ三枚舌がその原因」と評している。トルコ帝国が占有していたエルサレム周辺の土地にユダヤ人とパレスチナ人が国家を設立したいとの希望をイギリスが保証しつつ、フランスとの間で分割統治を決めていたというのだ。当時の国際感覚では国家として成り立っていないイスラエルやパレスチナとの約束など国家がまともに請け合う約束とはなり得ず、フランスと共に国益を追求するために分割統治しようとしたに違いなく、そういう判断が正しい外交判断であったのだろう。その結果、イスラエルとアラブの間では4度の戦争と数限りないテロ、その報復戦が半世紀に渡って繰り広げられたわけである。その間、イギリスは当時の外交判断の責任を取る事もなく、その解決を国連に丸投げするわけであるが、非常にドライで、イギリスの国益を守るためにスマートな方法であったと言わざるを得ない。なぜなら、イギリスが国連安保理事会等で当時の外交判断をあからさまに非難される事などないからである。これこそ外交巧者と言うべきであろう。「紳士の国であるイギリスの外交は紳士的ではない」とわけがわかったようなことを言うジャーナリストもいるが、それこそ青い意見であり、外交をわかってのコメントなのか疑問に思わざるを得ない。

翻って我が国はどうだろう。特に、中国との関係を見るとお寒い限りである。中国は我が国との政治的な関係がぎくしゃくしているのは我が国のせいだと言ってはばからない。それに対して、我が国の外交リーダー達は、中国に対してしっかり反論をしないし、政治家達も面と向かって「ふざけるな」と言う事も言えずにいる。そもそも、中国参りをする政治家達が中国の要人から文句を言われたという報道はたくさんあるが、それに対して言い返したという事はないのだろうか?もし言い返しているのにも関わらず、中国万歳のマスコミが報道しないのであれば、マスメディア以外の場で表明すべきである。このような地道なやり方で、世論に訴えて行かない限り、共産主義で言論の自由などない中国には外交で勝つのは困難である。

最近参議院で「中国に対するODAはやめるべき」との報告も出ており、我が国の中国に対する外交姿勢を抜本的に見直す時期がやってきたとつくづくと感じる。(参議院って先の選挙で民主党が勝ったんじゃなかったけ?)更に、潜水艦侵犯事件、ガス田問題、靖国参拝干渉問題、知的所有権侵犯問題、チベット大量虐殺問題など、我が国が中国に説明を求めなければならない事は多くある。今後、世界は米国と中国の2極構造となってゆく見込みが高いゆえ、その狭間に位置する我が国は、自らの国際的ステータスを向上させるとともに、したたかな外交巧者とならなければ、生き残りも難しいのではないか?
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by ikeday1 | 2004-11-12 22:43 | 危機管理