いろいろなんでも


by ikeday1
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ:映画( 4 )

Good Night and Good Luck

b0050317_2221763.jpgグッドナイトアンドグッドラック(Good Night and Good Luck)を見た。これからはネタバレになりますので、見ていない人はご遠慮ください。

アメリカのマッカーシー上院議員の「赤狩り」によって、米国民が恐怖に見舞われるのを追及するニュースキャスターを描いた映画だ。これは実際に有ったエピソードだそうで、エド・マローというCBSのキャスターが政府の圧力に屈することなく、米国の伝統や自由主義を訴え続けて、マッカーシーを追いつめてゆく様子が描かれている。マッカーシズムの失敗はあまりにも極端な差別制度を導入し、「疑わしければ排除する」やり方を強要したことである。映画でも出てきたが、「共産党に内部侵入しているFBI捜査官の報告によれば、あなたは共産党員である。」という審問会が行われていたらしい。勿論そこに同席した他の議員からは、「そのFBI捜査官をここに連れ出し、被審問者と対決させなければならない。噂だけで人を排除することなどできない」という意見などが出て、マッカーシーはその力を衰えさせてゆく。「政府から共産党員を排除する」という当時のアメリカでは同意を得やすい環境において、議会が頭に乗りすぎたのだろう。こういう場合、アメリカってのはうまい具合にその極端な路線を修正する対抗馬が出現する。CBSのマロー氏もそうだろうし、そのマロー氏を支え続けた世論もそうだろう。こういうのが民主主義または自由主義ってなもんだろう。マロー氏のコメントなんかもかっこいい。

"We will not walk in fear, of one another. We will not be driven by fear into an age of unreason if we dig deep in our history and doctrine and remember that we are not descended from fearful men, not from men who feared to write, to speak, to associate and to defend causes which were for the moment unpopular. We can deny our heritage and our history, but we cannot escape responsibility for the result. There is no way for a citizen of the Republic to abdicate his responsibility."(ここから転記)

「我々はお互いを恐れながら生きてゆくわけにはいかない。我々は理不尽な理由による恐怖によってコントロールされない。なぜなら、歴史や伝統をしっかり堅持しているからで、恐れるばかりの者や怖くて文書を書けない、または話せない者、その時代の少数意見に組したり守ってやることができない者によって貶められることがないと言う事を知っているからだ。我々は我々の歴史や遺産を否定することはできる。しかし、我々は結果に関してその責任から逃れることはできない。共和制である我々市民はその責任感を捨て去ることはできないのだ。」

どうですか?かっこいいでしょう?こんなことを言えるジャーナリストが日本にいるでしょうかねぇ?

さて、映画の方は、なんと白黒である。1950年代を表現するのに白黒にしたようだが、どうもしっくり行かない。現代の我々を説得する映画を作るのなら、堂々とカラーでやるべきである。題材は非常に立派なのだがどうも姑息な感じがする。ジョージクルーニーが監督をやったらしいが、ストーリーのつめ方も甘いような気がする。ロンハワードならこうなっていなかっただろうな。。。で、マロー氏を演じたのがデビッド・ストラザーンという俳優で、実にかっこいい人だ。以前にも「メンフィスベル」なんかで実に味の有る演技をしていた。私のお気に入りの役者である。映画が終わっても席を立つ人が少なかった。政治的な内容に衝撃を受け、自分なりに消化していたのだろうか?いやぁ。。民主主義ではアメリカにはかなわんなと思わせる映画であった。

ところで、アメリカに共産党って有ると思います?実は有るんですねぇ。。。こちらをどうぞ。
[PR]
by ikeday1 | 2006-05-14 22:21 | 映画

V for Vendetta

b0050317_2255225.jpgV For Vendettaを観た。ここからはネタバレを含んでいますので、未だ観ていない方はご遠慮ください。

これはいかにもアメリカの民主党が好みそうな映画である。イギリスとドイツの共同製作のようだが、「恐怖政治に抑圧された民衆をある英雄が救う」という筋書きである。最近、アメリカでもブッシュ嫌いが市民権を得ており、民主党の政権が待たれているような政治情勢であり、この映画はその路線に迎合するようなものである。更に、イラク戦争に反対し、ヨーロッパの結束を破壊したドイツ人達が好みそうなストーリーの展開となっている。

筋書きは近未来のイギリスで、大規模な伝染病の発生が有り、8万人もの命が奪われる。更に、世界は第3次世界大戦が発生し、アメリカの政治的な存在意義は失われ、世界は混沌としている。そんな中、イギリスを束ねたのはまさしく恐怖政治を行う政権で、継続的な夜間外出禁止令が発令され、市民は反体制的な言動によりどんどん逮捕、処刑される。そこで登場したのがVとよばれる仮面をかぶった人物だ。彼は最高裁判所を爆破し、緊急テレビ網を奪取して、1年後に皆で国会議事堂に集まろうと市民の決起を促す。勿論、政権側は彼をテロリストとして扱い、様々な圧力をかけるがどうにも捕まらない。そして1年後の11月5日に。。。。

というものだ。このイギリスの政権を奪取したやり方は、まさしくナチがやった方法と同じで、映画の中に現れる演説のシーンなど、ナチの宣伝映画そのものだった。映像自体は迫力のある素晴らしいものだったが、その設定がいかにもチンケだったのが残念である。

しかし、ナタリーポートマンは最高だったなぁ。。。スターウォーズでもいい味出していたが、この映画では本当に素晴らしかった!坊主ガリにしちゃうんだけど、とてもセクシーで魅力的な坊主ガリだった。。。彼女を見に行くだけでもこの映画を見に行く価値はあるかもしれない。。。
[PR]
by ikeday1 | 2006-04-23 22:06 | 映画

映画「蝉しぐれ」

b0050317_2023920.gifネタバレを含んでいますので、未だ見ていない人は遠慮された方が良いと思います。

これはいい映画だ。藤沢周平の小説「蝉しぐれ」は何度読んだかわからない。その度にさわやかな読書感を与えてくれる希有な作品であると思っていた。ちょっと前にNHKで放送されたのを見て、結構良い感想を持っていたのだが、この映画はそれを上回っている。監督/脚本は黒土三男氏であり、なんとNHKのドラマでは脚本を書いている人だ。原作に非常に近い作品としているもので、テレビよりも一段と深い人間描写があり、最後のお福との対面シーンなど、実に素晴らしい出来映えである。見た後でなんかぼぉ〜っとしてしまった。

ただ勘弁して欲しかったのが、キャスティング。親友で、福と子供の救出にも一役買う小和田逸平にふかわりょうはないだろう?また、学者として少年時代に彼らとはなれて江戸に行く与之介が今田耕司はないだろう。。曲がりなりにも藩一の秀才役だぜ?なんで、お笑いを使うかなぁ??それが非常に不満である。更に言うと父の助左衛門も緒形拳ではちょっと年を取りすぎているように感じた。テレビの勝野洋は迫力もあり、より適役だったような気がする。柄本明はテレビでは横山家老役だったのが、映画ではその手下役となっていたが、相変わらずいい味を出している。

時代劇を映画館で見たのは本当に久しぶりだ。SFX山盛りのハリウッド映画も楽しいが、こういうのもいいものだなぁ。。
[PR]
by ikeday1 | 2005-10-10 20:03 | 映画

亡国のイージス

b0050317_1925619.jpgネタバレを含んでいます。

結構楽しめた映画だ。原作を読んでみないとわからないのだが、福井氏の主張したいところは防大生の論文にあったのか?「この国はもはや国家としての体を成していない。」というものだが、この論調に対しては様々な意見があるだろう。私自身は、「こんな国があっても良いじゃない?」と思っている。国家の責任とか責務とかばっかりで頑張ってきた戦前も意義がある国家像だったかもしれないが、今みたいに「何となく国家である」というありかたもあるんじゃないかと思う。もちろん、私にもこの国を愛する感情はあるので、中国や韓国のように「問答無用に日本が嫌い」な国家には嫌悪感を感じるし、彼らの力をそぐためなら色々な努力もすべきだとは思っている。更には、我が国に対して武力で侵攻しようとする者やテロを掛けようとする者たちに対しては、断固とした態度でいたいとも思う。でも肩肘張らずにやっていこうよ。。それでも結構幸せなら良いじゃん。

映画自体はスティーブンシガールの「沈黙の艦隊」と似ている。テロリストたちから艦を守るのがコックか先任伍長かの違いである。しかしながら日本の自衛隊特有のシビリアンコントロールが出てきたり、浪花節的な決断場面など、私は楽しんだ。自衛官の物腰の柔らかさと対照な北朝鮮の軍人たちの冷徹さも十分描かれていたりしてとても面白い。

この映画は自衛隊が全面協力しているらしいが、やはり本物が出ていると迫力が違う。最近の自衛隊は「戦国自衛隊」やら「ウルトラマンネクスト」など、いろいろな映画に協力している。それで自衛官の募集は助かっているのだろうか?興味のあるところでもある。

しかし、これが本当の物語であったら、この事件が終わった後自衛隊は大変なことになるだろうな。。。
[PR]
by ikeday1 | 2005-09-13 19:25 | 映画